未来図書

未来食堂の蔵書一覧。画集や写真集などの珍しい本を紹介しています。

血と薔薇―復原1号(エロティシズムと残酷の綜合研究誌)【白色の本7】

 
先日は、世界中のヘンテコな建築を紹介した雑誌を紹介しましたが、今回は”雑誌”繋がりで少し珍しい雑誌を持ってきました。

血と薔薇―復原1号(エロティシズムと残酷の綜合研究誌)
 
血と薔薇―全3号復原

 
血と薔薇、は68年に出版された総合誌です。こちらは復刻版となります。

1968年初冬、澁澤龍彦責任編集により創刊された、エロティシズムと残酷の綜合研究誌「血と薔薇」。執筆陣には、三島由紀夫稲垣足穂塚本邦雄植草甚一など、先鋭的な作家を迎え、当時の最先端かつ過激な作品の発表の場とした。新世紀を迎えた現在、その輝きは一層光度を増し続ける。多くの澁澤愛好家の中で熱望された幻の雑誌。

 
本当は全3巻なのですが、確か2、3巻は誰かにあげたような気がします。基本的に”1作家1作品”でコレクションしております。

 
目次はこんな感じです。当時を彷彿とさせるような字体が良いですね。
血と薔薇―復原1号(エロティシズムと残酷の綜合研究誌)

 
ポールデルヴォーのイラスト。この作風が気になる方は先日紹介したマグリットなんかも好みかも知れないですね。
血と薔薇―復原1号(エロティシズムと残酷の綜合研究誌)
 
血と薔薇―復原1号(エロティシズムと残酷の綜合研究誌)

 
エッセイもあり。
血と薔薇―復原1号(エロティシズムと残酷の綜合研究誌)

 
最近はさらに、文庫版も最近出たようです。しかしこの単行本サイズも5000円弱で3巻セットならお買い得なのかもしれないですね。内容盛りだくさんですし。

 
個人的には、三島由紀夫のヌードが一押しです(撮影:篠山紀信
血と薔薇―復原1号(エロティシズムと残酷の綜合研究誌)

 
血と薔薇―全3号復原

 
■次回
今となっては”残酷の綜合研究誌”なんて書いてあること含めて、ある意味牧歌的な雑誌です。しかし当時はとても意欲的な雑誌だったのでしょう。次回はこの雑誌よりも、もっともっと古い”エロティシズムの総合誌”を持ってきます。次回もお楽しみに。
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