未来図書

未来食堂の蔵書一覧。画集や写真集などの珍しい本を紹介しています。

新しい日本 第2巻(昭和39年3月発行)【白色の本8】

先日は、有名無名の写真と訳で生まれ変わった万葉集を紹介しましたが、今回は「新しい日本」と題された昭和39年発刊の古雑誌を持ってきました。

新しい日本 第2巻(昭和39年3月発行)

 

昭和39年発行ということでAmazonには情報がなく、雑誌名で検索してみてもこれといった情報も見つかりませんでした。

国際情報社 - Wikipedia

 

唯一見つけたのがこちらのブログ記事。

「新しい日本」(国際情報社)という全24巻のグラビア誌を見つけました。副題が「目で見る文化地理シリーズ」。日本の各地域ごとに編集され、その土地の経済・文化の現状が写真とともに解説。編集顧問に井上靖氏(作家)、岡本太郎氏(画家)らが名を連ね、写真の「北海道 道南・道央」、「北海道 道東・道北」は昭和42年の発刊。中身は時代背景がぷんぷん匂う内容でいっぱいです。

札幌から行く 『温泉宿』 読んだ本・観た映像

 

日本の色々な風景が写真ベースに説明されているようです。私が持っているのはこの1冊だったので気が付きませんでした。

 

手持ちの第2巻は、東京、しかも団地や郊外特集です。

新しい日本 第2巻(昭和39年3月発行)

 

白黒ページも結構ありますが、記事が読みやすいので損した感じはしません。

新しい日本 第2巻(昭和39年3月発行)

 

団地で出勤バスを待つ風景。団地が憧れだった時代ど真ん中ですね!

新しい日本 第2巻(昭和39年3月発行)

 

当時のお洒落スポットなど、東京全域を解説した1冊です。

新しい日本 第2巻(昭和39年3月発行)

新しい日本 第2巻(昭和39年3月発行)

 

”底辺”とか。
今はもはや軽々しく使うことが許されないタブー化された単語ですよ‥。

新しい日本 第2巻(昭和39年3月発行)

 

昭和の東京に絞って特集していますので、読みやすく飽きない一冊です。
雑誌にしてはやや分厚く読み応えがあります。


■次回
今回は昭和の東京を切り取った雑誌を紹介しました。次回は、今の東京を切り取る、佐内正史さんの写真と 角田光代さんの短文による短篇集を持ってきますね。次回もお楽しみに。