偽景【赤色の本3】
先日は、ふとしたきっかけで存在が歪んだような、遊園地やテーマパークの廃墟の写真集を紹介しましたが、今回は同じく、”ふとした弾みで歪んでしまった”ような、風景達の写真集を持ってきました。
内容は白黒で、日本各地の風景を撮っています。ただの風景写真のように見えて、すこしねじれたような、どことなくシュールな建物や風景を見ることが出来ます。”偽”景とは言い得て妙な表現です。Amazonには全くレビューがありませんが、”ちょっと不思議”な風景だけを切り取って作品集にするのは、簡単そうでいて(コンセプトが見えづらい分)難しいところだと思います。曖昧なコンセプトにもかかわらず”買い”と思った、実力ある一冊です。
元値は3000円以上するのですが、Amazonでは600円台で購入できますね。薄いので定価だと高く感じてしまいますが、1000円を切るのは非常にお得だと思います。
■次回
平凡にこの世界に存在するはずなのに、どこか奇妙に見える風景たち。次回はそんな、白昼夢を切り取ったような絵画の作品集を持ってきます。次回もお楽しみに。
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