黄建勲の「旬菜果」【緑色の本3】
先日は、作りこまれたサスペンスドラマのような風景写真集を紹介しました が、今回は、劇的に作りこまれた野菜の写真集を持ってきました。
黄建勲さんの作品紹介は2冊めです。以前はこちらの本を紹介しました。
基本的に同じ作家さんの本は1冊しか蔵書しないルールがあるのですが、
この黄建勲さんの作品に関しては選び難く、2冊所持しています。
見てくださいこの白菜!
この豪快なズッキーニの落下!モーション付いています。
黄建勲さんは昭和の”フードフォトグラファー”のようです。
ひたすら勢いあるCGの様な作風は、今となっては全然美味しそうに見えません。
でもそれがいいのです。
時代の美意識はここまでうつろうものなのかと、驚かされる一冊です。
先日紹介した黄建勲のフードフォトグラフィ(シズル感のすべて(!)) と比べると、こちらは素材をメインに撮影されています。
とてもダイナミックです。
落下する柿(!)
あまり知られていませんが、胸を張っておすすめできる一冊です。
昭和とシュール、フードが掛け合わさった異色世界をお楽しみください。
※※ この本に似た作品にリンクします。お好きな次回を選んでください※※
■次回
真面目にやっているのになんだかシュール、といえばこちらの発明写真集です。
■次回
シュールの王道、マグリットを改めて読み返してみるのも一興です。