未来図書

未来食堂の蔵書一覧。画集や写真集などの珍しい本を紹介しています。

リバーズ・エッジ【白色の本3】

 
先日は”虚無なる日常性”を描いた絵画集を紹介しましたが、今回は”虚無なる日常性”をテーマにした著名な漫画を持ってきました。

 
リバーズ・エッジ
 
リバーズ・エッジ

 
岡崎京子さんを語る上で外せないこの作品。もはや私のレビューも必要ないほどです。 
Amazonにもたくさんのレビューが並んでいます。

傑作ぞろいと言われる岡崎京子作品のなかでも、誰もが「代表作」と言い切る作品。90年代はじめの「都会」に生きる高校生たちの姿を描く。本書は、93年から94年にかけて雑誌「CUTiE」で連載され、94年6 月に単行本化されたものの愛蔵版である。発表当時から多くの若者の心をとらえ、何年経ってもその評価が揺らぐことはなく、新たな読者を獲得し続けている。もちろん「若者」であっても、共感できる人もいれば、できない人もいるはずだ。 だがはっきりと言えるのは、本書が「読み物」としての興奮を存分に読者に与えてくれるものだということ。痛ましく、凄まじいこの物語に、きっちりと「おとしまえ」をつけて描き上げることのできる著者の圧倒的な力量には、誰もが魅せられるはずだ。(門倉紫麻)

 
リバーズ・エッジ

 
中は白黒で、普通の漫画です。
リバーズ・エッジ

 
「僕らの短い永遠」をテーマにしたウィリアム・ギブソンの詩が、作品の中で光を放ちます。色んな思いや葛藤を抱えてだくだくに濁った、その焼けつくような”思い”を結晶化したような作品です。
リバーズ・エッジ
 
リバーズ・エッジ

 
■次回
今でこそ岡崎京子さんは高名な漫画家として知られていますが、初期の頃は、エロ漫画雑誌に連載をされていました。次回はそんな岡崎京子さんの作品が載った雑誌を持ってきます。次回もお楽しみに。
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