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未来図書

未来食堂の蔵書一覧。画集や写真集などの珍しい本を紹介しています。

まんがキッチン【白色の本3】

 
先日は”お菓子”×”乙女”のやや毒を含んだようなケーキアート集を紹介しましたが、今回は”お菓子”×”乙女”繋がりで夢のあるレシピ本を持ってきました。

 
まんがキッチン
 
まんがキッチン

 
今、自分で飲食店(食堂)を開こうとしていることもあって数多のレシピ本を読んでいます。そんな中、区の図書館でレシピ本として在架しており、薄いのでとりあえず手にとったのが、出会った経緯です。
読んでみると驚くべき内容の完成度。色々な少女漫画をモチーフにしたお菓子を作って、そのレシピも記載されています。
まんがキッチン

 
ここまで芸の細かいことをするなんて!?と思って見返してみると、納得のアスペクト出版。数多くのアート本を出されている、個人的に好きな出版社です。非常に売れている本のようで、文庫も出ています。アート本はすぐに絶版になることと比べると、凄い!の一言。 
つい先日に続編まで出ています。さすがです。

 
”漫画をテーマにお菓子をつくる。そりゃあ売れそうだねえ”と思った人、それは誤解です。そんなあざとい作品、私は買いません。この作品がなにより凄いのは、作者のそれぞれの漫画への愛。様々な有名漫画家との対談集も載っていますが、それぞれの相手に怯まれるくらい、”食”のあり方について徹底的に作者は読み込み、考えています。
(完璧に怯んでいる萩尾望都さん)
まんがキッチン

 
対談集では、”多分そこまで考えていないです”、”(食堂の意味を)こんなに深く捉えてくださった人いないですよ”と相手に何度も言わせる作者。ある意味あざとさを感じさせるくらいコンテンツ自体は分かりやすいのに、ものすごく懸命に消化してエネルギーを注いでいる。その姿に心を打たれて”買い”となりました。

 
(本文対談より抜粋)

この本のお菓子は全部そうなんですが、まんがに登場したフードの再現レシピ集じゃない。…そこだけ取り出しても意味はない。私にできることは、歴代のくらもち作品を脳内にずらりと並べてみた時の印象をお菓子にすることなんじゃないかと。

 
この発言、簡単なようでものすごく重いです。それぞれの”歴代の漫画”を解釈して1品のフードを作り上げる。エネルギーのある作品集となるのも納得です。

 
まんがキッチン

 
■次回
”色々な本を紹介しながら、作品を積み上げていく”。次回は本の紹介に焦点を当てた作品集を持ってきます。次回もお楽しみに。
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