青い月の物語【青色の本1】
先日は、建築中のまま捨て置かれた建物群がモチーフの、不思議な空想画集を紹介しました が、今日は、月や天体を建築する銅版画集を持ってきました。
うれしいことも たのしいことも いつかは終わる。かなしいことや つまらないことも いつの間にか過ぎ去る。終わりは、はじまり 新しい物語が そこからはじまる。小浦昇の銅版画にやさしい詩をつけた作品集。
月がプロジェクタで投影されていたり、仮設足場に囲まれ建築中だったり。
銅版画とはあまり感じられない、ファンシーで鉛筆ぽいラインの作品です。
実物を見たら版画の感じが伝わるのでしょうか。
詩と絵画が見開きで並べられています。作詩は別の方のようです。
詩にしても絵画にしても、ゆるい空気を楽しむ大人絵本といった趣です。
野又穂さんのように崩壊した廃墟でもなく、ひたすらに優しい詩と絵が並んでいます。
当たり障りがないけどちょっとおしゃれな感じは、プレゼントにも最適です。
※※ この本に似た作品にリンクします。お好きな次回を選んでください※※
■次回
建築中の月や天体は、何かワクワクしてしまいます。
そんな建築好きの心を捉える、その名も”建材工場”はいかがでしょうか。
■次回
詩と絵が別々の作家。では、”写真と文章が別々の作家”はいかがでしょうか。
写真は佐内正史さん、文は角田光代さん。強い色はなくても、不思議な統一感があります。