驚愕! 大阪万国博覧会のすべて【白色の本6】
先日は、大阪万博総括集とでも言うべき、記念写真集を紹介しましたが、今回は2000年代に出版された万博本を持ってきました。
今まで紹介していた日本万国博覧会記念写真集や万国博覧記念写真は、開催当初のいわゆる”古本”ですが、現代の出版ではまた少し趣も変わりますね。
装丁が今どきオシャレ感。
写真も”枠なし”なのが、今っぽいですね。
当時の出版には”そこら辺の子供”もごたまぜに掲載されていて、庶民感と特別感(月の石!アジア最大のパビリオン!)のごたまぜ感が、今はない感覚だなあと思ったものです。こちらの本は、きちんとコンテキストを加えて再編集している感があります。
※ちなみに当時の編集はこんな感じです。
”すべて”と謳うだけあって、写真も全面カラーと充実しています。
しかし、グッズ周りが多い印象(切手とか)。個人的には建築やファッションに興味があるので、少し物足りなくも思いました。3000円位までなら買ってもいいかな。。
Amazonのレビューではこちらが心情に近いかも。
「大阪万博博覧会のすべて」というからには全パピリオンを掲載するぐらいはしてほしかった。当時の広告や海外の雑誌の記事など珍しい資料が見られるなど工夫はあったが、値段分の仕事をしたとは考えられない。
Amazon.co.jp: EXPO'70 驚愕! 大阪万国博覧会のすべての 偏執狂的読書暦さんのレビュー
こういった”ネタ本”はコンテンツだけで満足してしまうため、評価が高くなりがちな傾向がありますよね。そのジャンルを蒐集して、その中でどんなレベルの作品なのか。そこまで踏み込むレビューはあんまりないなあと思います。
■次回
万博といえばヘンテコ建築。しかしヘンテコな建築は現代にもそこかしこに見受けられます。次回はそんな、ヘンテコ建築を特集した建築雑誌を持ってきます。次回もお楽しみに。
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