大阪+ 森山大道【銀色の本1】
先日は、医療器具に束縛された女性を撮った、少し昔の日本の写真集を持ってきましたが、今回は風景を中心に、少し昔の日本を撮した写真集を持ってきました。
この森山大道さんのプラスシリーズは新宿版も出ていて、ブログでも以前紹介していました。
森山大道さんは大阪出身のようです。
1938年大阪生まれ。工芸高校中退後、1950年代なかばから、大阪で商業デザイナー助手。1960年、関西写真界の第一人者、岩宮武二氏のスタジオに入る。1961年、上京
この分厚さを御覧ください。
白黒のコントラストの激しい、森山大道さんらしい作品が並びます。”大阪”でも”新宿”でも変わらないような、入れ替えたとしても気づかれない位、地方色を意識していない写真集です。
自分は大阪出身なので、矢も盾もたまらずこの本は購入してしまいましたが、帯がまた素晴らしく良いのです。
レンズの向うに映る大阪の街頭は、いまもしたたかで、いとも簡単にぼくの郷愁を断ち切ってしまう
すごく共感できます。個人的な話なのですが、自分は大阪にきちんと礼儀よく別れを告げて状況したのではなく、文字通り”逃げる”ように状況してきたため、この一文が突き刺さります。自分にとって大阪は大きなエネルギーが渦巻いていて、そのエネルギーはセンチメンタルな気分を怒涛のように押し流します。
なんにせよ、この分厚さ&点数で2000円程度であれば”買い”ですね。
大阪+
時々は大阪に帰ったりもします。