Art Photography Now【白色の本4】
先日は国内珍スポットガイドマップを持ってきましたが、”ガイドマップ”繋がりで、今回は現代アートのガイドマップを持ってきました。
蛇足ですが、このブログはゆるやかにテーマを繋ぎながら蔵書を紹介する形式を取っています。そんな中でこういったアンソロジー物は、紹介するタイミングが掴めなくて苦労します。何かに特化したアンソロジーであれば、折を見て紹介する機会もあるのですが、”現代アートのアンソロジー”という取り留めのなさ。でも様々な作家さんの作品を俯瞰できるので、この種のアンソロジーは何冊か持っています。どうやって全部を紹介しきるか。むむむ。
内容は、写真を中心にした現代アート作家さんの一覧となっています。
しかし写真が大味で、厚さの割には内容が薄いなあという感じがします。英語だから読みきれないのもあるとは思いますが。
この本は、表紙の写真に強く惹かれて購入しました。ウサギの被り物をしている滑稽さと、漂う哀愁。どことなくシュールでホラー映画のワンシーンのような怖さも感じさせます(でもこの作家さんの他の作品はあまり惹かれなかった)。
全体的に、人物写真が多い事が大味な印象を与えているのか。どうも個人的には”バストアップだけの人物写真”があまり好きではないみたいです。もっと技巧的な、”おっ”と思わせるものに惹かれてしまいます。
写真は絵と違って素人でも撮ることができる分、内容が薄いものは買うのに抵抗がありますね。
あらためて読み返して見るとJeff Wall の存在感がピカ一です。この本の代わりにJeff Wall を買い直そうかな。
今時点でのJeffWallはJeff Wall: Complete Edition (Contemporary Artists Series)が最新かつコンプリートだと思うんですけど、この作家さんは有名処だから日本語版もいつか出版されそう。そう思って買い控えて早幾年…。
日本語版も出ていますが出版が06年。もう少し最新の作品も欲しいところです。
ジェフ・ウォール (コンテンポラリーアーティストシリーズ)
■次回
今回はウサギの被り物をしている人物写真を持ってきました。次回はタマゴの被り物をしているシュールな漫画を持ってきますね。次回もお楽しみに。
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