ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行【水色の本3】
先日は世界中の不思議な風景を撮影した作品を紹介しましたが、今回は”不思議な風景”繋がりで、日本各地の珍しい風景を集めた写真集を持ってきました。
ここには日本らしい美しい風景もなければ、外国人観光客を黙らせるワビサビの空間もない。むしろ俗悪・軽薄と罵られてもやむを得ないような、ときには地元の人間でさえ存在を忘れてしまいたいスポットばかりが詰め込まれている。でも、このスッピンの乱れ顔こそが、いまの日本なのだ。ちょっとワキへそれれば、俗悪・軽薄・下品な日本の真の姿があふれている。とにかく奇妙で不気味で笑っちゃう日本各地の珍スポットを網羅。週刊「SPA!」好評連載。
都築響一さんの本は、
- とにかく膨大な写真を説明なしで見せまくるタイプ
- 写真の背景をとことん文字で語るタイプ
の2通りがあるのですが、この本は後者です。
”とことん文字で語る”って、別にそこまで長文ではないのですが、よくある写真集だと撮影場所くらいしか書いていないものも多いですよね。都築さんは、その程度の説明だったらいっそ書かない、という感じがあるように思います。
今回は日本の珍スポットということで、それぞれの施設の経緯まで詳しく記載されています。それでこの分厚さ。ほんといい仕事してます。
私も、この本に載っているところに幾つか行ったものです。今はなくなっている施設も多々ありますね。ほんと都築響一さんは目の付け所と写真のセンスが良い! ”一作家につき一作品”と決めているにもかかわらず都築響一さんの本は数冊所有しています。どれも良いんだ。
文庫本も出版され、今は国外Verもあるようですね。うーんすごい。
■次回
今回は国内珍スポットガイドマップを持ってきましたが、”ガイドマップ”繋がりで、次回は現代アートのガイドマップを持ってきますね。次回もお楽しみに。
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