未来図書

未来食堂の蔵書一覧。画集や写真集などの珍しい本を紹介しています。

内的な庭 有賀和郎画集 vol.1 ―根源性の癒しを求めて【黒色の本3】

 
先日は、”人類補完計画”が重要なテーマであるアニメを紹介しましたが、今回は、”魂の救済”繋がりで、”根源性の癒やし”をテーマにした絵画集を持ってきました。

 
内的な庭 有賀和郎画集 vol.1 ―根源性の癒しを求めて
 
内的な庭 有賀和郎画集 vol.1 ―根源性の癒しを求めて

 
Amazonには画像がなかったので私の方で足しておきました。

理科の教師をしながら、日本やドイツの画廊で作品を発表している画家、有賀和郎の初めての画集です。画家自ら、自作について語った文章が絵のページと混在し、読者はまるで一編の短編映画でも見ているように画集の世界に浸ることができるでしょう。

 
このレビューはご本人が書かれたのかな。
文章が記載されていたのか。あまり記憶になかったです。手元にある時に確認してみます。
 
 
有賀和郎、というお名前は存じていなかったのですが、塗りつぶされた黒い長方形の中に、夢に出てくるような輪郭も存在も曖昧な”闇”と”ヒト”の塊のようなものが何枚も描かれていて。どこか根源的なモノ、無意識を彷彿とさせる作風に惹かれて購入に至りました。
内的な庭 有賀和郎画集 vol.1 ―根源性の癒しを求めて

 
こういった根源的アートでは、木造の立体を作る作家さんが有名ですよね(今失念してしまったのですが、確認でき次第追記させていただきます)。

 
出版社も”言水制作室”と聞いたことがないし、Amazonでも中古が、数百円と数千円で出ている状態。こういうあまり知られていない作品は異様に安く売られるか高く売られるか、針が振り切れがちなので買うタイミングが大変です。

 
記憶の片隅に転がっているような、魂のノスタルジーとでもいった趣は以前紹介した”スコープ少年の不思議な旅”も彷彿とさせますね。あ、どちらも【黒色の本3】ですね。一緒に店内に陳列できそうです。

 
内的な庭 有賀和郎画集 vol.1 ―根源性の癒しを求めて

 
■次回
闇の中に偏在する、ぬめりを持つような生暖かい”存在”のかたまり。次回も”暗闇”繋がりで、夜の狭間に潜む男性達をテーマにした写真集を持ってきます。次回もお楽しみに。
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