No Man's Land: The Photography of Lynne Cohen【銀色の本1】
No Man's Land: The Photography of Lynne Cohen
『最初に紹介する本は何にしようかな』と悩みましたが『No Man's Land』を持ってきました。スタートから”誰もいない”とは何ともニヒルな始まりですが。
白黒を基調とした写真集。英語で記載されています。”No Man's” の名の通り、様々な場所 ”だけ” を写した写真集です。
屋内の、すぐそこにあるであろう、でも少しシュールな部屋を切り取って淡々と並べています。研究施設が多いです。
タイトルはそっけなくLaboratoryとあるだけ。
何を研究しているのかもそもそもよくわからない写真が多く載っています。
SFのような、でもどこかレトロな廃墟のような。
数年前に「あなたの知らないアンダーグラウンドの建築物」がフォーカスされ、たくさんの写真集が世に出回りましたが、あれと似たような雰囲気があります。カミオカンデの写真集とか。
結構たくさん写真が載っていてお得感があります。
カラーも数枚はあるのですが、「綺麗」よりもざっくりそこにあるものを毛穴一つ残さず撮っている感じが、都築響一さんの撮る写真のような猥雑さが残っていて、いい感じです。
No Man's Land: The Photography of Lynne Cohen
■次回
スタートから”No Man's Land" でしたが、次回は爽やかにスタートを告げる良い詩集を持ってきます。次回もお楽しみに。
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