冷蔵庫―潮田登久子・写真集【灰色の本2】
先日は、赤裸々なまでに愛しあう二人の日常を切り取った写真集を紹介しましたが、今日は、そんな赤裸々繋がりで、家庭の赤裸々”冷蔵庫”を持ってきました。
タイトルの通り”冷蔵庫”をひたすら写した写真集です。 写真はモノクロ。
見開きで、閉じた所一枚、開いた所一枚が並んでいます。 こうやって見ると家庭の冷蔵庫というのはつくづく小宇宙だと感じます。
自分は以前、レシピ配信で有名なクックパッドで働いていたのですが、 レシピの多様さひいては家庭の料理の多様さに驚くことがしばしばありました。
未来食堂は、あなたの”ふつう”をあつらえる定食屋です。 ”ふつう”の中には、他の人から見ると滑稽な要素がしばしば含まれています。 でもその滑稽さも含めて、人間だと思うのです。 滑稽な”ふつう”を切り取ったこの写真集、 大変地味ですが一見の価値ある一冊です。
短いエッセイも載っています。その名も「ウチのナカミ」。
※※ この本に似た作品にリンクします。お好きな次回を選んでください※※
■次回
食べ物と記憶、といえばこの本。
漫画を読んで湧きでたイメージをお菓子に変換しています。
一つの漫画を作品のモチーフにしつつも、その作家さんの作品をほぼ全て読んだ上で作品を作り上げています。確固とした世界観、必見です。
■次回
家の記憶につづいて、”この国の記憶”はいかがでしょうか。
戦後直後から2010年までコンパクトに収められ、ちょっとした時間旅行が味わえます。