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未来図書

未来食堂の蔵書一覧。画集や写真集などの珍しい本を紹介しています。

うつつのゆめ(うつゆみこ)【ピンク色の本2】

先日は食用少女をモチーフにした現代アート(しかも実にニホン的な”OBENTO”食用少女!)を紹介しましたが、今回はより”食べ物”にフォーカスした『うつゆみこ』さんの作品集を持ってきました。

 

 

うつつのゆめ

うつつのゆめ

  

2008年パリ・フォトで注目された「うつゆみこ」の写真集。
虫や貝と人形を組み合わせたグロテスクな世界を、なぜかポップで可愛らしくデコレーションされる手腕は見事!一度見たら忘れられないユーモア溢れる作品群。
本作品は珊瑚礁の山に雪が降る美しい写真から、「ふんころうさぎ」「明太マヨベイビー」など、独特のうつワールドをあますところなく堪能できる作品集である。

 

うつゆみこさんで改めて調べてみると有名な方なのか結果がちらほら。Twitterもありました。

 

こちらはペーパーブックで薄く小型です。が、内容量が凄い。とにかくぎっしり写真が隙間なく並んでいます。それだけに留まらず巻末にはそれぞれの作品の経緯が事細かに書き記されています。

うつつのゆめ

 

うつゆみこさんの作品には、池袋から少し離れたビルのグループ写真展で初めて出会いました。グループ展ということで色んな作家さんが作品を展示されていたのですが、うつゆみこさんは段違いで存在感を放っていました。

壁にびっしりと隙間なく並ぶ写真。写真展の販売スペースは普通、自分の作品(ポストカード等)を申し訳程度に売り出す程度ですが、うつゆみこさんは山のように額縁写真を持ってきていて、オーダー注文すら受け付けていました。

うつゆみこさんの販売スペースだけ人だかりが出来ていて、さもありなんと納得した次第です。熱や腐食で変形する食べ物×キャラクターというのは分かりやすく、作品集を買うことはある意味コレクターとして ”悔しい” 感じもするのですが、ここまで表現されると話は別です。

 

うつつのゆめ

 

この作品や展示を見て感じるのは、うつゆみこさんの外に向かうパワーです。芸術家ってある種ニヒルというか、自分を全面的に押し出す事を躊躇う人が多く見受けられる気がするのですが、うつゆみこさんの作品を押し出す力は凄い。”伝わることを諦めない” 感じがします。自分はここまでやりきれるのか。そんな自問自答をする日々です。

 

この作品が気になる方は、以前紹介した、食されることを目的としていない”ケーキ”たちと少し毒入りの短文が並ぶ詩集も気にいるかも。

 

うつつのゆめ 

 

■次回
ちょっとグロテスク&カワイイ。そんな雰囲気漂ううつゆみこさんの作品を紹介しました。次回も ”ちょっとグロテスク&カワイイ” マーク・ライデンの画集を持ってきます。次回もお楽しみに。