未来図書

未来食堂の蔵書一覧。画集や写真集などの珍しい本を紹介しています。

永島千裕展 カタログ【ピンク色の本2】

先日は会田誠さんの”食用美少女”を紹介しましたが、今回も似たテイストの作品を持ってきました。

 

永島千裕さん

 

本は出版されていないようでAmazonには該当がなく、作者の永島千裕さんで調べてみると作家さんの公式HPがありました。

 

銀座を歩いている時にふと個展を見かけて、このカタログを購入した覚えがあります。ポストカードを買った”お弁当少女”は、面白いし画力もあると思ったのですが、既存の現代アートの枠を意識しすぎていて個性が埋もれている?と思いもしました。

永島千裕さん

 

 

今回改めてHPを見てみると、自分がフラっと個展を見た時からだいぶ作風が変わっている様です。

永島千裕さんの作品 永島千裕さんの作品

 

”イラストちっくな作風に変わったのかな”と思って日記を読み進めていると、こんな記載がありました。

私は小さい頃から絵ばかり描いてきましたが、本格的に大学などに通い絵画を学ぶようになってから、どうやらやはり私のしたいことはアートとしての絵ではなく、小さい頃からのお絵描きの中にあるようだ、と思うようになっていました。
私にとって絵を描くことは個人的な慰めと喜びでした。
でも絵を人前に出すようになって、現代美術、として扱われること、そうやって人に見せることに違和感と罪悪感を募らせていったように思います。

永遠を頬張った HERO TIME


なるほど…。私は一度しか作品を見かけた事がありませんが、なんだか彼女の言いたいことが分かるような気がしました。彼女の進む道がどこに行くのか、そしてそれを自分が好むかどうかは分からなくても、1ファンとして、新たな道を行く彼女を応援したいと思います。

 

HPを見る限りでは頻繁に個展をされているご様子。次回は是非再来したいです。

 

次はもっといいといつも思ってます。ご一緒できたら幸いです!

永遠を頬張った HERO TIME 



■次回
食×少女のアートを紹介しました。次回はより”食べ物”にフォーカスした『うつゆみこ』さんの作品を持ってきます。次回もお楽しみに。