三十路―会田誠第二作品集【白色の本7】
先日は、OTAKUをテーマにした展覧会を紹介しましたが、今回はOTAKU繋がりで、”オタク/変態”と名高い会田誠さんの作品集を持ってきました。
横浜トリエンナーレやサンパウロ・ビエンナーレをはじめとして、国内海外で活躍している現代美術作家・会田誠の三十代の作品集。掲載した作品に作者のコメントが付く。英文併記。
会田誠さんの作品集は現在2冊出版されていて、こちらは第二作目です。 第一作目は大判で迫力がありますが、いかんせん有名な作品ばかりで、どれも一度は見たことがある気がします。
会田誠さんは日本の現代アートを代表する作家であるため、多くのアート紹介本には大抵、代表作が紹介されているんですよね。以前紹介した『ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション』にも取り上げられています。
第一作目はこちら。
その点この”三十路”は、インスタレーションや立体作品も取り扱っているため初見の作品が多く、こちらを購入しました。
食用美少女や、肢体が切断された美少女。
分かりやすくストレートに”変態”さをアピールする所は万人受けするだろうし、画力の高さも相まって、分かりやすいことをやっていても平凡にならず、完成された作家だと感じます。
会田誠さん本人も、”意図をとらえることが難しい表現方法とは距離をおいている”と述べています。 ストレートにこの危ない感覚を愉しむことをオススメします。
三十路―会田誠第二作品集
■次回
会田誠さんに追随するようなアーティストは最近良く目にします。次回も、食用美少女を日本的に取り上げた作品を持ってきます。次回もお楽しみに。