未来図書

未来食堂の蔵書一覧。画集や写真集などの珍しい本を紹介しています。

Best of Bizarre (ベスト・オブ・ビザール)【青色の本1】

先日はアメコミ調のダークファンタジーアートを紹介しましたが、今回はそこにフェティシズムを加えたイラスト、”ビザール”を持ってきました。

 

Best of Bizarre (ベスト・オブ・ビザール)


Best of Bizarre (TASCHEN Icons Series)

 

Bizarreはジャンルの一つかと思われるかもしれませんが、昔に出版された雑誌の名前で、ボンテージの先駆けとなったイラスト集です。
雑誌Bizarreの主宰者は”ジョン・ウィリー”。名前は聞き覚えがなくても、彼の作品はどこかで目にしたこともあるかと思います。

Best of Bizarre (ベスト・オブ・ビザール)

 

「Bizarre」はノー・ヌード、ノー・セックスを掲げ美しい女性の拘束された写真やイラスト、ストーリーを掲載した。必ずしも裸や性行為をあからさまにしなくてもフェティッシュなエロティシズムを感じることのできる購買層が熱狂…ボンデージというジャンルを確立させた

ジョン・ウィリー - Wikipedia

 

アメコミチックなボンテージイラスト。今でも古臭さを感じさせないのは王道の証でしょうか。内容はイラストあり写真ありと、幅広い内容になっています。

Best of Bizarre (ベスト・オブ・ビザール)

 

Best of Bizarre (ベスト・オブ・ビザール)

 

今でこそノーセックスでありながらも止めどなく性欲を刺激する、”萌え”や”フェチ”は巷にありふれていますが、当時はとてもセンセーショナルな出版だったのでしょう。

Best of Bizarre (ベスト・オブ・ビザール)

 

こういったセクシーな女性が気になる方は、”下着”を取りまとめた『1000 Dessous: A History of Lingerie』も好みに合いそうですね。Bizarreも取り上げられていました。
→1000 Dessous: A History of Lingerieの紹介はこちら

 

それにしてもTaschenのアイコンシリーズは1000円台と手頃ながら中身はしっかりとしていて、やはり良いですね。

 

Best of Bizarre (TASCHEN Icons Series)



■次回
ボンテージやフェティッシュは、ある種の”オタク”とも言い換えられますね。そんな”オタク”に焦点を当てた展示会の記録はいかがでしょうか。

■次回
過剰な女性らしさを求めるのは、女性だけではありません。男性による女性の”業”を表現した写真集はいかがでしょうか。ボンテージを着ていなくてもウエストが絞られていなくても、溢れ出るような女らしさがここにはあります。