日本万国博覧会記念写真集 (1970年)【黒色の本5】
先日は、大阪の古い町並みを収めた写真集(厚さ4センチ!)を紹介しましたが、今回は”古い大阪”繋がりで、大阪万博の作品集を持ってきました。
箱入りで、かなり大きな本です。中はえんじ色。卒業アルバムを連想させます。結構高値が付いています。
内容はオールカラー。記念写真集というだけあって、かなり整理されて配置されています。
この、ご近所感ただよう垢抜けなさが個人的には好みです。
もしも今の時代にこのレベルのパビリオンが開催されたら、間違いなく人気アイドル◯◯◯等がステージを占領するだろうし、『開催地区の近くの中学生吹奏楽団による演奏』なんてぜ−ったいにありえない。アジア最大のパビリオンという”特別な場”であっても、そこでどう演出するべきというコンテキストが今のようにがんじがらめになっていない感が、好きですね。
大阪万博の建築の、底抜けハッピー感が好きです。バブルの頃のように豪華さを競う合うわけではなくて、”きっと未来はこんなはず”のワクワクした期待感が作る建築は、パワーがあって奇想天外。
なんで建物を取り壊してしまったんだ!(涙)
■次回
1970年の開会当初から現在に到るまで、万博本は後を絶ちません。このブログでも以前、”万国博覧記念写真”を紹介しました。前回も今回も、開催当初のいわゆる”古本”ですが、現代の出版では万博はどう装丁されているのか。次回は2000年代に出版された万博本を持ってきます。次回もお楽しみに。
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