未来図書

未来食堂の蔵書一覧。画集や写真集などの珍しい本を紹介しています。

九龍城砦 宮本 隆司【白色の本5】

 
先日は聳え立つ廃墟のような、スラム街の集合住宅が描かれている漫画を紹介しましたが、今回は世界的にも有名な、今は亡き魔窟”九龍城”の写真集を持ってきました。

 
九龍城砦 宮本 隆司
 
九龍城砦

 

20世紀最大・最後の超迷宮、香港を象徴する謎の高層スラム・九竜城砦。それは、中国人の集合的無意識の巨大な結晶体だ。取壊し前の1987年の写真を中心に、立ち退き作業後の93年の様子など、今はなき城砦都市が甦る。

 
大型写真集にしては珍しくAmazonにレビューが多いですね。9件。しかも5.0!

 
廃墟や巨大建築に惹かれる人も多いかとは思いますが、そんな人たちをも引きつけてやまない九龍城。
九龍城砦 宮本 隆司
 
九龍城の写真では一番内容が充実している本だと思います。正直な所、白い余白が”もったいない、何か詰めてくれよー”って感じにはなりますが。他に良い本はないことも相まって現状1位かな。
九龍城砦 宮本 隆司

 
最期の取り壊しまでが収められており、少々切なさも残ります。
九龍城砦 宮本 隆司

 
映画だとスワロウテイルに九龍城のようなシーンが有りましたが、あれは本物の九龍城で撮影されたのかな?

 
九龍城砦

 
■次回
今はもうその姿を消した九龍城。今回は外国の話でしたが、日本でも同様に、今は亡き時代の肖像が立ち並んでいますね。次回はそんな”バブル”の肖像を写した作品を持ってきます。次回もお楽しみに。
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