未来図書

未来食堂の蔵書一覧。画集や写真集などの珍しい本を紹介しています。

横尾忠則 森羅万象【緑色の本1】

先日は日本各地の路地をテーマにした写真集(その名も”路地”)を紹介しましたが、”路地”繋がりで、今回は”路地の分岐路”にこだわる画家の作品を持ってきました。

 
横尾忠則 森羅万象
 
横尾忠則 森羅万象

 

無垢な感覚、奔放な想像力、多彩な表現力によって描き出された森羅万象。描くことの本能に導かれてひた走り、結果生み出された作品は観る者の心を震撼させずには置かない。1965年の初個展から最近作まで、絵画、グラフィック、版画、インスタレーションなど400点に及ぶ作品を掲載。多面体の横尾ワールドを、直截に伝える決定版。見るだけでなく、読んで納得の「テーマ解説」と「作品解説」。さらに229点の図版の入った詳細な「年譜」付き。

 
全ページカラーで、横尾さんの主な作品がテーマに分かれて並べられています。大型本でぎっしり作品が詰まっていて、非常にお買い得です。
こちらが今回の路地、”三叉路”を扱った作品の一つ。横尾さんは以前、三叉路をテーマにした展示も開かれています。
横尾忠則 森羅万象
※この写真は以下からお借りしました。
http://433dub.blogspot.jp/2006/06/blog-post_11.html

 
横尾忠則さんの描く三叉路は、”あの時の自分が別の道を選んでいれば今頃は…”というような少し憂鬱でノスタルジックな”人生”をテーマにしているように、個人的には感じます。

 
他にも、古典作品を下敷きにした作品などがあります。この発想は以前紹介したウィトキンと同じですね。
横尾忠則 森羅万象

 
横尾忠則 森羅万象

 
■次回
横尾忠則さんは1930年代生まれ。”昭和”な感じの作品です。次回も昭和っぽさを感じさせる、合成写真作家の作品を持ってきます。次回もお楽しみに。
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