お気は確か? 〜恋する女への忠言【茶色の本２】
先日は、”女性誌末尾に掲載されている特集記事”のような、負け犬短歌を紹介しましたが、今回は”女性誌末尾に掲載されている特集記事”の繋がりで、恋愛相談書を持ってきました。女性誌と恋愛相談は切り離せませんね。
最初に断っておきますが、こういった本を買うことは今までありませんでした。恋愛相談や人生相談など、他人の相談事にはそこまで興味も持てず、更に加えて、質問に関してどなたが応えていようが”知ったこっちゃない”という気持ちが強く、雑誌で見ても素通りするコンテンツでした。
ですが、このゴマブッ子さんはひと味違いました。
大人気の辛口ブログ「あの女」のゲイブロガー・ゴマブッ子の恋愛相談が一冊に。「愛が重い女」「肉食的に前のめる女」ほか“前のめり女"たちの恋愛相談40件を収録。恋する女性をゴマ様が容赦なくブッタ斬るさまは、痛快・爆笑なだけでなく、時には自らに深い内省をうながす有難い教えも。
（Amazonに記載されていた誤字は訂正しています）
ゲイであることを売りにするのは、既に色んな人がやっていることかもしれません。ですがこの本の特筆すべきは、そのぶった斬り方！落ち込んでいる相談者に畳み掛けるように厳しい言葉を投げかける。
こうやって書くとただのスパルタと思われるかもしれませんが、それもひとえに愛情あってなせる技。ゴマブッ子さんは、色んな体験をしながらも”人”に対して情の厚い、大変出来るお方だとお見受けしました。
内容は、相談事に分かれているためどこから読んでも楽しめ、深い気づきを与えてくれます。
個人的には文庫本、それも恋愛相談なんて”軽い”コンテンツを蔵書にすることに迷いもありましたが、このゴマブッ子さんの鋭い人間観察力、励まし方、文章力に敬意を評して蔵書入りとなりました（文庫本が出るのは待っていましたが）。
■次回
いつの時代も女性にとって恋の悩みは尽きないものです。恋の先にあるものは、結婚。次回は”勝ち組”との結婚を指導する、古い雑誌を持ってきます。次回もお楽しみに。
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