未来図書

未来食堂の蔵書一覧。画集や写真集などの珍しい本を紹介しています。

ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション【白色の本1】

 
先日はゴシックをテーマにしたアートアンソロジを持ってきたので、今回は日本の現代アートをテーマにしたアンソロジーを持ってきました。

 
ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション
 
ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション

 
アマゾンの紹介はこちら。

いま、日本の現代アートのコンセプトはネオテニー
ネオテニー」とは、幼形を保ったまま性的に成熟した状態を指す。
日本の現代アートを「ネオテニー」と形容した精神科医の高橋龍太郎氏は、本書の全収録作を所蔵するコレクター。
奈良美智村上隆から最新アーティストまで、日本が世界に誇る
33人が顔を揃えた、奇跡のコンピレーション集。
収録作家=会田誠、青山悟、秋山さやか、池田学、池田光弘、伊藤存、小川信治、小沢剛小谷元彦加藤泉加藤美佳工藤麻紀子鴻池朋子小林孝亘佐伯洋江さわひらき須田悦弘高嶺格束芋千葉正也、できやよい、照屋勇賢、天明屋尚奈良美智名和晃平西尾康之、町田久美、Mr.、三宅信太郎、村上隆、村瀬恭子、村山留里子


 
この本を1冊読めば「あー。現代アートってこういう感じなのね」というのが分かります。
個人的には”現代アート”は早く「ネオテニー」から脱してほしいなという思いはあるのですが。
いわゆるアニメオタクのように、「ネオテニー」という型をハイコンテキストにこねくり回して遊んでいるだけ、という感じがしなくもないです。
先日はGEISAIに行ったのですが、「ネオテニー」とか「アニメ」「ジャパン」の枠から上手く出ている作品が少なかった印象があります。

 
内容は、作者別の紹介と高橋さんの簡単な説明文があって分かりやすいです。
ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション

今は絶版なのかな。内容も良いし高橋さんも有名な方なので重版も出そうですけどね。
 
ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション

■次回
現代アートの解説つながりということで、次回は「現代アートってなんだろう」を素朴に解説した現代アート美術館(MOT)の良いパンフレットがあるので、それを持ってきます。次回もお楽しみに。
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